楽しかった日常に雲がかかって

大好きだったあなたとのお喋りも

うまく自分を隠すことに精一杯

心がミシミシ音を立てて崩れても

あなたには聞こえない

みんなはいう

「がんばれ」と

いつだって

そんなコトバで済まそうとする

ほしいのは

あなたからの泣いてもいいんだよ

私はみんなが思うようないいヒトじゃない

ヒトが怖くてたまらない私は

偽善者の仮面を被っていないと

この世界では息をすることもできないから

心にヒビが入ってから

どれほどの月日が流れただろう

首に巻かれたロープは

いつになったらしまるのだろうか

あと一歩が踏み出せない私は

毎日への不安と自分への情けなさの間で葛藤する

もしあなたにもう一度会えたなら

こんな惨めな私でも

一歩踏み出せるでしょうか

あなたのもとへと踏み出す一歩が

私はみんなが思うようないいヒトじゃない

ヒトが怖くてたまらない私は

偽善者の仮面を被っていないと

この世界では泣くこともできないから

無くなった頃やってくる不安

いつも耳元で囁く停止へのカウントダウン

あぁ

いつになったらヒトになれるのか

みんなのような一人前のヒトに

私はみんなが思うようないいヒトじゃない

ヒトが怖くてたまらない私は

偽善者の仮面を被っていないと

この世界では死ぬことも許されないから

この世界のすべてのヒトへ

全員不幸になってしまえばいい

何もかもなくなってしまえばいい

でもただ1つ

たった1つ

あなただけは幸せでいてください

私に涙を流すことを許してくれた

初めての人よ